ヴィクトリアマイル

2006年から施行されている新しいレース。
歳とったらエリ女しか突破口のなかった牝馬
『春の女王』という新しい目標を示したレースだ。


場所は府中、距離はマイル。
結構タフなコースなだけあって、やはり強い馬が勝つレースだ。


戦績を見て強い馬、上がり調子で強い馬。
今のところこの2パターンで決着している。


1年目のダンスインザムードは地力で内を突き、勝利。
2年目のコイウタは内馬場のグリーンベルトを利用して勝利。
3年目のエイジアンウインズは、遂に実力を発揮したという形で差し切る。
4年目のウオッカは言わずもがな。(実は同レース初の1番人気決着)
5年目はブエナビスタ。これも言わずもがな。(1番人気)
6年目がアパパネ三冠馬。これも言わずもがな。(ブエナを抑えた1番人気)


勝ち馬の傾向だけを見ていると、最初3年間は地力ある馬が、
叩きで勝ってきて、更に芝状態のイイとこから突いてきた馬が勝利。


ここ3年はとにかく強い馬がコンディション万全できたから当然の勝利。
・・・という流れになっている。


つまり、先にあげた2パターンである。
しかもデータが少ないので浮き彫りになるんだが、
人気勢の連対に関して、近三年はウオッカとブエナによる成績であって、
それまではもう惨憺たる結果なのである。
近3年の勝ち馬、人気馬達が破格の女帝・女傑キャラなので、
こういうキャラが居ない場合は要注意。元の荒れレースを意識したい。


ステップ考察をしようにも、最重要とされるのが高松宮記念のステップでもある
阪神牝馬Sというのも心もとないが、他にステップらしいレースもなく…


こうなると馬一頭一頭と向き合って、この舞台、馬場状況等々を加味して
考えないと絶対にとれないレースだ。


大雑把にこのレースに向いているのは、
能力がありながらも勝ち切れていない…とか、
明けて4歳、クラシックでは届かなかったけど実は今がイチバン
身が入っている充実馬(調教を見る)…とか、
脚質でいうなら、内を先行・差しのポジションから
グイグイ割って出てこれそうなそういう馬。
また、そういうレース運びが出来る騎手が乗っている馬。



何にせよ、歴史も浅いし、ここに至るまでのレース体系が
しっかりしていない分難しいレースです。


馬場は、だいたいBコースに移行したての時期なので、
内からスクッと抜け出る馬に注意が必要。
差しが決まる馬場でも、内から戦車みたいにグイグイこられたらキツいもの。