超えそうで超えられない壁、それが「格」


競馬にはグレードがある。条件がある。
それらのシステムの中で、競走馬たちの巨大なヒエラルキーが成立している。
ひとつ上の階級に上がる為には、それなりの能力が要求される。


その能力値の層を、「格」という。


G1=メジャーリーグ
G2=アジアリーグ
G3=NBL
OP=ファーム
条件=社会人リーグ


これでイメージしやすいと思うが、各々のリーグでMVPを取れるかどうかで、
もう一個上のリーグでも活躍できるかどうかが決まる。
MVPの取り方も、ギリギリでの受賞なら上のリーグでは通用しない。
G2を圧勝でも、G1では掲示板が精一杯の馬は枚挙に暇がないが、
それは、彼らがG2リーグのMVPではあるけれども、
G1リーグでは、あくまでG1リーグのメンツの一人であって、
決してMVPを取れる器ではないからだ。


「格」は、確実に存在している。
層の薄いG1では(当然、そのメンツの中で消去法的にMVPを決めるので)
荒れに荒れる結果になる。
そういうG1馬は、そもそもメジャー級の実力は持っていないので、
いざ戦うとすぐにボロが出て(馬糞の事ぢゃないよ)、マイナー落ちするか、
帰国してファーム落ちになる事もある。


そういうことだ。これが大前提であり、常識だ。
G1とかのお祭り気分になると、どうも忘れがちだが、
基本的に常識的な事が起こる確率の方が圧倒的に高いし、
穴馬券な結果も、よくみりゃ至極、筋の通った結果だったりする。