肌馬争奪戦
2008年はアグネスタキオンの歳だった。
ポストサンデーはタキオンでキマり!のハズだった。
しかし、今年のクラシック戦線。
タキオン産駒の活躍が全然ない。
かわりに新種牡馬たちの活躍が著しい。
これは種牡馬の質ではなく、集まってくる肌馬の質の差だろう。
種牡馬戦国時代の終止符は未だについていなかったのだ。
そしてこれからも同じ事を繰り返すと思われる。
しかし、あの馬の産駒がクソほど走るとなれば・・・
そう、ディープインパクト。
長距離砲量産種牡馬になってしまいそうな懸念もあるが、
こいつが天下を太平すれば、戦乱は一応の決着を見せるだろう。
おそらく、SS系のトップにディープインパクト。
TB系とBT系の種牡馬が追随する形をとるのではないか?
ただ、SS系肌馬の多さがどう影響するか…だ。
現にダンスインザダークやフジキセキなどのSS系種牡馬は
リーディング順位を下げている。
これは肌馬を選んでしまうという事と、
新興種牡馬の台頭によるもの。
これからはSS系種牡馬が淘汰されていく時代だろう。
そうなると、現役の産駒たちのレースにも影響が出る。
つまり種牡馬の能力の主流が変化するわけだから、
レース展開や直線での攻防も今までとは異なる形になると思われる。
SS登場以後、日本の競馬は超スローペースでの、
直線一気勝負が主流となっていた。
そしてSS産駒が減るにつれて、その傾向が、現に変わっているではないか。
超スロー&上がり33秒が見られるレースは、牝馬限定戦のみ。
大レースではよどみないペースの競馬が増えた。
しかしながらも、直線の攻防ではSSの血が活きる。
そういうレースになっている。
血統の戦いから、そういう競馬全体の流れも読み取っていけるようになりたい。